Last update15.June.2018

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みずからの健康は、みずから造り上げていくもの

成長期のスポーツ障害の発生は使いすぎばかりではなく骨の成長に関連があります。柔らかい骨に腱の付着部があり、そこに牽引力が加わると骨に変化が起きます。柔らかいうちは牽引力の強さにより容易に変形します。勿論のことフニャフニャに柔らかいわけではありません。スポーツばかりでなく普通に飛んだり跳ねたりしただけでも負担の出る場合もあり、症状として出るのは個人差が大いにあります。運動の量や強度と骨などの身体要素とのバランスの悪さと言えます。骨の成長は年間の身長の伸びで判断できます。女子では10歳前後、男子では12歳前後にピークがありますから、それらの2〜3歳前後が要注意の時期です。非常に個人差がありますので、それらも併せて注意が必要です。またこの時期は機械を利用するようなウエイトトレーニングは負荷が大きく、骨や筋肉への負担が大き過ぎますのでやめて、体全体の筋肉を大きく動かすようにして総合的に鍛えてください。

※ 成長期の特有の骨の危弱さによる外傷

骨の成長(長軸ー長さの成長)には骨の形態により成長の仕方が異なります。成長線(骨端線)で骨の長さの成長が起こります。 指の関節、腸骨のように平らな骨、腫骨(かかとの骨)、肘の骨(肘の内側、上腕骨の下の内側です) 、膝の骨(下腿の脛骨という骨でお皿の下の少し出っ張っている所)、などの部位で 骨の成長(成長線=骨端線のあるなし)により特有の変形や骨折を起こします。それらの変形をおこしやすい部位は膝と肘に特にあり、骨の成長時に特長的な骨の成長過程があります。

膝を伸ばすための靱帯(膝蓋靱帯)膝の屈伸運動で負担がかかります。負担が大きいと靱帯が柔らかい骨を引っぱりますので出っ張ってきます。出っ張るだけでしたら痛みがあっても将来に困る事はまずありません。しかし問題なのは骨がはがれる事が多いという事です。こうなると痛みは続きますし、将来にわたり障害として残り、運動を断念しなければならない場合もあります。従って剥がれる前に無理をさせないようにする事が肝心です。個人差を尊重し運動処方に注意しましょう。・・・一番悩みます。

骨の成長の過程の違いにより外傷も変わってきます。長い骨の先端は骨端線離開裂離骨折といい骨の軸に対して直角に外力が加わり筋力も関与し起こります。もう一つは剥離骨折です。急激な筋肉の収縮により骨の筋腱の付着部がはがれます。全て急激な動作の開始時に起こります。骨が成熟していると肉離れが起こるような状態といえます。準備運動のなかでもストレッチが重要です。

※ 成長期の腰痛で多いのは筋筋膜性腰痛症です。                         スポーツが原因に限らず全ての腰痛の原因の中で多いものです。簡単に考えれば疲れが原因です。もちろん準備、整理運動不足や運動の強度などにも原因はあります。運動の程度を軽減しましょう。 腰椎椎間板ヘルニア・腰椎分離症は症状が比較的明確に出ますし、運動をしながらの治療となると運動をする事で症状が増強するために、本人も納得し安静をとるようです

※ 足関節の捻挫で注意していただきたい事は捻挫を起こした時、一気に患部が腫れる場合です。靱帯の断裂が考えられます。このような時だけは何らかの強い固定が必要で注意を要します。それ以外ではよほどのことが無い限りテーピング固定程度でいい場合が多いようです。 捻挫直後および翌日の状態でそれ以後の経過はある程度は予測できます。すぐに関節を整復することと、捻挫後4〜5日間の安静状態が一番重要です。足関節の安静さえ保てればいいわけですから、私としては運動選手にギプス固定や手術は動きが鈍く成るため進めたくありません。

小笠原整骨院  小笠原 和寿

小笠原整骨院
岡山県笠岡市7番町2−2
TEL(0865) 63-1688

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